講談社のモーニング誌で連載されていた「イチケイのカラス」が終わってしまいました。
タイトルに聞き覚えのない方が多いかもしれません。
架空の裁判所「武蔵野地方裁判所」の第一刑事部に着任した新米裁判官を主人公とする、法廷漫画です。
私が読み始めたきっかけは、「劇中の裁判長のモデルは、刑事事実認定の著書で有名な木谷明先生だ。」と聞いて、興味を持ったからです。
読み始めるや否や、その緻密すぎる裁判手続描写と、司法修習の試験で出題されるような事実認定の難問に圧倒され、
「この漫画は絶対すぐ終わる。」
と思いました。
一般誌のモーニングで読者に受けるはずがないと思ったからです。
私の予想に反し、連載は1年近くも続き、その間、良質で考えさせられる法廷劇をいくつも堪能させていただきました。
作者の浅見理都先生、ありがとうございました。そして連載お疲れさまでした!
ドラマ『99.9』などで刑事裁判に興味を持っていただいた方には、よりディープな裁判劇として、ぜひお薦めしたい漫画です。こちらが本物です。
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ここからは、日弁連の人への提案です。
日弁連の雑誌『自由と正義』で連載を譲り受けて、「イチケイのカラス・第二部」を連載したらどうでしょうか?
弁護士向け雑誌でなら、人気沸騰すること間違いなしだと思うのですが。