(文責:多田幸生)
私の大好きな漫画「イチケイのカラス」(浅見理都 講談社 2018)がフジテレビでドラマ化されます!
(関連)
タイトルに聞き覚えのない方が多いかもしれません。
架空の裁判所「武蔵野地方裁判所」の第一刑事部に着任した新米裁判官を主人公とする、法廷漫画です。
私が読み始めたきっかけは、「劇中の裁判長のモデルは、刑事事実認定の著書で有名な木谷明先生だ。」と聞いて、興味を持ったからです。
読み始めるや否や、その緻密すぎる裁判手続描写と、司法修習の試験で出題されるような事実認定の難問に圧倒され、
「この漫画は絶対すぐ終わる。」
と思いました。
一般誌のモーニングで読者に受けるはずがないと思ったからです。
実際、連載当時はさほど人気のある漫画ではなかったように思います。(失礼)
しかし、同業者の間では非常に好評を博していました。
口コミが広まって、今回、フジテレビの月9という晴れ舞台でのドラマ化にいたったものと思います。
イチケイのカラスの最大の売りは、良質で考えさせられる法廷劇です。
ディープです。
ドラマ『99.9』などで刑事裁判に興味を持っていただいた方には、次のステップとして、ぜひお薦めしたいドラマです。